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なぜ企業は理念に共感する人材を採用するのか?

vision
理念

企業の採用サイトや広報ブログでは「理念に共感している人を積極的に採用しています」とよく書かれています。

こういった投稿や記事を見た時に、「これは建前で、人を集めるための口実でしょ」と思ったりしませんか。

企業というのは売り上げをあげなければならない組織です。そんな売り上げにシビアな組織で欲しいのは、 "理念に共感している人材" ではなく、営業であれば "売り上げをたてられる人材" 、エンジニアであれば "バグのないコードを早く書ける人材" 、つまり世間一般でいう、"優秀な人材" を採用したいに決まっています。

そういった人材を採用するには、「理念だ〜」「ビジョンだ〜」など、そういった胡散臭いことを言わずに、いい給料(つまり、いい待遇・報酬)によって採用すればいいのではと思ってしまいます。

売り上げ = 命 である企業という組織としては、売り上げをあげられる人材を採用できればいいのです。いい報酬と労働条件だけ掲載していれば、優秀な人材を採用できるのではないかとそう思っても不思議ではありません。

しかし、世の中には多くの企業があり、各々の企業がビジョンを掲げて採用を行なっていることがほとんどです。 それはなぜなのでしょうか。

踏ん張ることができるかどうか

ここであなたが「待遇がよい企業であればどこでもいい」という考えを持つ優秀な営業マンだとします。

最近、飛ぶ鳥を落とすような勢いのあるベンチャー企業に、前の企業の2倍の報酬を出すという超高待遇な条件でオファーされ入社しました。

あなたは優秀なので、売り上げをあげることができほぼ定時に帰ることができています。

ところが先月、他の部署が大型プロジェクトを炎上させてしまうということが起きました。

そのせいで、会社の評判や信用が落ちてしまい、会社全体の売り上げもガクンと減ってしまいました。

ここで考えてみてください。あなたは、「待遇がよかった」ということでこの会社に入社してきました。 初めのうちはよかったものの、最近では会社の売り上げが減ってしまい来期からは給料の減額や、ボーナスが減ってしまう可能性が出てきています。

このときに、待遇だけで入社してきたあなたはこう考えるでしょう。

「あ、この会社ではもう稼げないから転職しよう」

もちろん、それでもいいと思います。だってあなたは、報酬がいいということを条件に入社しているのですから。

しかし、企業側としてはどうでしょうか。 そのような、"報酬だけで他の企業に転職してしまう可能性がある人材" を雇っているのは、相当怖いと思うはずです。 こういったピンチの時にこそ、「ちょっと無理をしてでも売り上げをあげてきてほしい」と思うはずです。

では、ここで会社の理念に共感している人はどうでしょう。

「今の会社は信用が落ちているし、来期の給料は少し下がってしまうかもしれない。けれど、自分はこの会社の理念である "業界を変える" ということに惹かれて入社したのだ。それはこの会社でしかできないからこそ、ここで踏ん張って立て直して、そこからまた業界を変えていきたい!」

と、踏ん張ることができる のではないでしょうか。

もちろん、これはあくまでも例に過ぎず過剰に表現したものではあります。

しかし、知り合いの会社経営者の方も同じようなことを言っており、少なからず実際に起こっていることなのでしょう。

理念は1つしかない

もちろん、成果を出したらきちんと報酬で報いることや能力に応じた報酬を提示することは大事だと思います。 また、「理念に共感しているから、なんでもやってくれるよね。」というような企業は健全とは言えないと思います。

けれども、報酬だけで採用した人材は、最終的には粘り強く踏ん張ることができないです。

いい待遇を出す企業は世の中にいっぱいあるけれど、理念が同じ企業はほとんどない

だからこそ、企業が唯一差別化できる理 念に共感している人材を採用したいと思うのではないでしょうか。

新規事業のWebサービスを提案するときに聞かれた5つの質問

とあるIT企業でエンジニアとして働いていますが、入社して2ヶ月ほど研修がありました。その一環として新規のWebサービスを開発するという課題がありました。 サービスは何も決まっておらず、サービス内容や設計まですべてを自分で考えて、実装するというのが課題内容です。研修ではありますが、実際に会社としてサービスをリリースするつもりで作ろうということで、サービスを開発する前に要件定義書を書いて、OKをもらってからサービスの開発に入るという流れでした。

この時に初めて要件定義書なるものを書いたのですが、新規サービスを作る際の要件定義書は何を書いていいかとても迷いました。 そこで、要件定義書を書いた際に、聞かれたことや指摘されたことをまとめておこうと思います。

基本的にどの企業も聞かれそうな内容ですし、新規でWebサービスを作る際に核となる部分になると思うので、新規サービスを作る際には一度考えてみるといいかと思います。

聞かれたこと

聞かれたことは大まかにわけると以下の5つです。

  • このサービスの強みは何?
  • ターゲットは誰?
  • このサービスで利益(売上)はあがるの?
  • このサービスをリリースしてどのくらいで黒字化するの?
  • なんでうちがやるの?

サービスの強みは何?

これは言い換えると、"他の既存のサービスとの違いは何か?" ということです。 会社として他のサービスと全く同じものを作ってもほとんど意味がありません。他の似ているサービスと何が違って、さらにどうやって差別化を図っていくのか。 必ず聞かれるので、きちんと答えられるようにしておきましょう。

これを考える上で大事なことは、他の類似サービスをきちんと調査することです。 例えば、ECサービスを作るとしましょう。大きなサービスだとAmazon楽天市場などが思い浮かぶと思います。お金もあってブランドもあって流通網やカスタマーサポートが確立されているサービスがある中で、作ろうとしているサービスはユーザーがきちんと使ってくれるかどうかはちゃんと考えないといけません。Amazon楽天に売上で勝てというわけではなく、勝てなくてもいいけれども、他の強大なECサイトがある中で、どのようにしたら一定の売上や利益をあげることができるのかを考えてサービス設計する必要があるということです。

ターゲットは誰?

ターゲットを明確にすることで、作ろうとしているサービスは受けるのかどうかを見極めることができます。 よく言われることですが、万人に受けるサービスを作ろうとしても、武器や強みがないサービスになってしまい、結果として誰もサービスを利用しないということになってしまいます。 そこでターゲットを決めることで、ある一定の層には必ず受けるサービスを作ることができます。 そのためにターゲットを明確に決めておく必要があるのです。

また、チームで開発するときなどは決めておくとスムーズに開発が進むようになります。 というのも、チームメンバーの認識がバラバラだと、サービス設計やデザインがごちゃごちゃになってしまい、手戻りや修正などが多くなってしまいます。 そのようにならないためにも、実装に入る前にターゲットをきちんと決めておくといいでしょう。

このサービスで利益(売上)はあがるの?

企業でサービスを運営する上で重要なのは、利益をあげられる(あげている)かどうかです。企業はボラティアではありません。年間何百万ものお金を払って従業員を雇う、高い法人税を納めるなど、企業として成り立っているだけでも莫大なお金がかかります。企業を存続させるためには、サービスを運営してきちんと利益を出さなければなりません。利益とは、売上からコストを引いたものです。つまり、サービスで得た売上が、諸々のコストなどを上回っていないといけません。

サービス運営で考える費用の代表例としては以下の通りです。

  • エンジニア・デザイナー・PM・CSなどの人件費
  • 広告宣伝費
  • サーバー代

この3つは必ず出てくる費用なので、きちんと押さえておきましょう。

このサービスをリリースしてどのくらいで黒字化するの?

ほとんどのサービスは最初から黒字にはなりません。特にtoCのサービスは個人が対象になり単価が安くなりやすいため、ユーザー数が増えないと黒字化することは難しいです。toBのサービスでも単価をある程度高くすることができますが、何もしなくても他の企業が使ってくれることはほとんどなく、地道な営業をしていかないと売上があがらないのが普通でしょう。

ですので、最初の半年くらいはほぼ赤字になるはずです。あのメリカリも4期目で黒字化になったようです。(広告やCSに大きく力を入れているので、もっと早い段階で黒字化にすることができたと思いますが、、、。)

www.zaregoto-gakuen.com

最初は赤字でもしょうがないのですが、いつになったら黒字化になるのかを考えないといけません。 赤字はどのくらいの期間あって、いつになったらその負債を回収できるのか。そして、その時期まで企業が耐えることができるのか。 これらをきちんと説明できるといいかと思います。

なんでうちがやるの?

これは企業の強みが活かせるかどうか、理念やビジョンに沿っているかどうかということです。ある程度大きくなっている企業であれば、その企業の強みや得意としている領域があります。それを活かしたサービスを作れば、サービスの成功確率はあがりやすくなります。もちろん、企業の特色にないサービスを作ってもいいとは思いますが、やはり企業の既存の強みを活かせると大きな強みになります。 また、理念やビジョンに沿っているかどうかについてですが、例えば、"企業の問題を解決する" というような理念の会社が、いきなりtoC向けのサービスを出すとはならないと思います。

企業の強みが活かせるかどうか、理念やビジョンに沿っているかどうかも見落としがちになりますが、きちんと考えておくと企業としてそのサービスを開発しようという流れに持っていけると思います。